配牌の総数と「解ける割合」は別の数字
異なる52枚のカードの並び方は52!(52の階乗)通り、約8.07×10⁶⁷通りです。クロンダイクでは、そのうち28枚を場札の7列に、24枚を山札に配置します。ただし、並び方の総数だけでは、何割の配牌に勝つ手順があるかは分かりません。山札の順番や埋まったカードの位置によって、必要な札に手が届くかが変わるからです。また、この総数はStillDeckの検証済み配牌の収録数ではなく、毎回必ず異なる配牌になるという意味でもありません。場札・山札・組札の役割は、ソリティアの遊び方で確認できます。
研究でいう「解ける配牌の割合」とは
Charlie BlakeとIan Gentの2026年の研究「The Winnability of Klondike Solitaire and Many Other Patience Games」は、無作為な配牌を対象に、3枚めくり・山札の周回制限なしのクロンダイクで解ける割合を81.945%と推定しています(95%信頼区間は±0.084パーセントポイント)。これは、裏向きの札の数字とスートも最初から分かる「thoughtful」という条件です。札の正体が分かっていても、裏向きの札をそのまま動かしてよいわけではありません。この推定値は人間の平均勝率でも、StillDeck利用者の実測値でもありません。
| 数字の種類 | 何を表すか |
|---|---|
| 研究の可解率 | 指定したルールで、勝ちに至る合法手順がある配牌の割合 |
| 検証済み配牌 | 少なくとも一つの解法が確認された配牌 |
| 個人の勝率 | 記録された勝敗のうち、自分が勝った割合 |
比較するときは、めくる枚数、山札の周回制限、見える情報、配牌の選び方をそろえる必要があります。
解ける配牌でも、初回で勝てるとは限らない
通常のプレイでは、場札の21枚が裏向きで始まります。同じカードを二つの列のどちらにも置けるとき、その先に隠れている札までは分かりません。元の配牌に解法があっても、途中の選択で勝ちに至る道を失うことがあります。3枚めくりでは、見えている捨て札も自由には使えず、動かせるのは一番上の札だけです。上の札を使うと次の札が使えるようになり、次の周回で取り出せる札も変わります。具体的な手順は3枚めくりの山札の使い方を参照してください。勝率だけで腕前を決めつけず、同じ条件で遊び、行き詰まる前の選択を振り返るほうが練習につながります。
StillDeckは勝率をどう数えているか
StillDeckの勝率は、記録された勝ち数 ÷ 記録された勝敗の合計 × 100を四捨五入した整数です。たとえば4勝・6敗なら、4 ÷ 10 × 100 = 40%。配牌を表示しただけのゲームや、結果がまだ記録されていない進行中のゲームは、分母に入りません。1枚めくりと3枚めくりは別々に集計されますが、同じめくりモードの中では難易度別には分かれず、ランダム配牌の結果も合算されます。4勝・6敗と40勝・60敗はどちらも40%ですが、前者は次の1勝だけでも約45%に変わります。勝率を見るときは、ゲーム数と普段選ぶ条件も一緒に確認しましょう。
| 操作・状態 | 勝敗への反映 |
|---|---|
| 52枚を組札にそろえてクリア | そのゲームの勝ちを記録 |
| 手数が1以上の進行中のゲームから「新しいゲーム」へ | 終えていないゲームの負けを記録 |
| 配牌を表示する、山札だけをめくる、タブを閉じる | その操作だけでは勝敗を記録しない |
| 「元に戻す」で手を戻す | その操作だけでは勝敗を増やさない |
| 「リスタート」で同じ配牌をやり直す | やり直す前のゲームを負けとして記録しない |
現在のクロンダイクの集計方法です。サイトやアプリによって、中断やリスタートの扱いは異なります。
ランダム配牌と検証済み配牌の違い
StillDeckのクロンダイクは、初期設定では解けることを検証した「かんたん」の配牌を使います。設定から別の難易度やランダム配牌も選べます。検証済みとは、開始時点で勝ちに至る手順が少なくとも一つあるという意味で、どの手を選んでも勝てるという保証ではありません。ランダム配牌は解けるかどうかで選別しないため、解けない配牌が含まれる可能性があります。この二つを混ぜた個人の勝率を、無作為な配牌を調べた研究と直接比べることはできません。練習では同じめくりモードと難易度を選び、裏向きの札を開く順序や空き列の使い方を一つずつ試してみてください。数値の目標を決める前に、どの判断が次の手を増やしたかを確かめましょう。
解ける手順があることと、その1回で勝てることは別です。
ソリティアの統計に関するよくある質問
ソリティアの配牌はすべて解けますか?
ランダムな配牌には、勝ちに至る合法手順がないものもあります。一方、StillDeckの検証済み配牌には、開始時点で少なくとも一つの解法があります。ただし、途中の選択によって行き詰まることはあります。
なぜ自分の勝率は統計より低いのですか?
研究の可解率は「解法がある配牌の割合」で、あなたが実際に勝つ割合とは違います。裏向きの札が分かるか、何枚ずつめくるか、配牌を選別するか、中断をどう数えるかで条件が変わります。数字だけを比べて、腕前が平均以下だと判断することはできません。
山札を1周して進めなければ、解けない配牌ですか?
それだけでは判断できません。場札の動かし方や捨て札を使う順番によって、先へ進める場合があります。また、今の局面から解けないことと、最初の配牌に解法がなかったことも別です。行き詰まったら、元に戻して別の選択を試すか、同じ配牌をリスタートして振り返れます。
AIなら配牌の100%に勝てますか?
解法が存在しない配牌には、AIも合法手だけでは勝てません。また、解法がある配牌でも、探索に使える時間や計算量の制限によって見つからないことがあります。「まだ解法が見つからない」と「解法が存在しないと確認した」は区別する必要があります。
なぜ一部のアプリは解ける配牌しか出さないのですか?
解法がある配牌で、手順を考える練習ができるためです。StillDeckも検証済み配牌を提供し、ランダム配牌を選ぶこともできます。どちらを選ぶかは遊び方次第ですが、勝率を比較するときは配牌の選び方をそろえましょう。