クロンダイク・ソリティアのルールひと目
完全ルールブックを10行に凝縮。各項目は本文で詳しく解説します。
- 52枚のトランプ1組で遊びます。ジョーカーは使いません。
- 28枚を7列の場札に配ります(1、2、3、…、7枚)。各列で表向きなのは一番上の1枚だけです。
- 残る24枚は伏せ札の山札を構成。捨て札は最初は空です。
- 盤上には空の組札が4つ並びます。マーク別に1つずつ。
- 場札は降順で色を交互に積みます。黒の7は赤の8の上にのみ置けます。
- 組札は昇順で同マーク。エースからキングまで積みます。
- 空いた列に置けるのはキング(またはキング起点の束)だけです。
- 山札をタップして捨て札へ送ります。1枚めくりは1枚ずつ、3枚めくりは3枚一組(一番上のみ使用可)。
- 山札が空になったら、捨て札を戻して再循環。回数は無制限。得点付き3枚めくりは1周ごとに-20点。
- 4つの組札すべてがエースからキングまで揃った瞬間にクリアです。
場札の配り方
7列の場札に計28枚を配ります。1列目に1枚、2列目に2枚……と増やし、7列目は7枚。各列で表向きなのは一番上の1枚のみで、残りはすべて裏向き。残った24枚は山札として横に置き、組札用の4つの空きスロットは場札の上に並べます。
場札でのカードの動かし方
場札は「降順+色が交互」の二条件で積み重ねます。赤の5は黒の6にのみ置け、赤の上に赤は不可。正しく並んだ束ごと移動もでき、裏向きのカードが最下段に残ったら自動的にめくられます。空いた列にはキング、またはキング起点の束だけが置けます。
組札への積み上げ
4つの組札は各マーク1列ずつ、エースからキングへ昇順で積みます。クラシックルールでは組札に送ったカードは戻せません。4列すべてがキングで完成した瞬間に勝利です。
山札と捨て札の使い方
山札をタップしてカードをめくり、捨て札に送ります。1枚めくりでは1枚ずつ、3枚めくりでは3枚一組でめくりますが、動かせるのは常に一番上の1枚だけ。山札が空になれば捨て札を戻して再度循環でき、回数に制限はありません。
1枚めくりと3枚めくり
1枚めくりはリラックス向き。すべてのカードに順番にアクセスでき、場札との繋ぎが読みやすい設計です。3枚めくりは競技志向。山札1周で届くカードが約3分の1に絞られ、パックの並びを利用する読みが求められます。得点モードでは3枚めくりのみ山札循環に-20点のペナルティがつきます。
| 1枚めくり | 3枚めくり | |
|---|---|---|
| 1回にめくる枚数 | 1枚 | 3枚(一番上のみ使用可) |
| 熟練者の実戦勝率 | 40〜45% | 10〜20% |
| 難易度 | リラックス | 本格派 |
| 山札の再利用 | 無制限 | 無制限/得点モードは1周 -20点 |
| 向いている人 | 初心者・気軽に勝ちたい人 | 戦略的に読みたい人 |
得点ルール
標準スコアでは、組札へカードを送ると+10点、捨て札から場札へ移すと+5点、裏向きのカードをめくると+5点。組札から場札へ戻すと-15点、3枚めくりで山札を循環すると-20点。ベガスルールでは1ディール$52の参加料、組札1枚ごとに$5獲得、$260到達で黒字という形に変わります。
| 行動 | 標準スコア | ベガススコア |
|---|---|---|
| 組札へカードを送る | +10点 | +$5 |
| 捨て札から場札へ移す | +5点 | — |
| 裏向きのカードをめくる | +5点 | — |
| 組札から場札へ戻す | -15点 | — |
| 3枚めくりで山札を循環 | -20点 | n/a |
| 新しいディールの参加料 | — | -$52 |
クロンダイクの勝率
1枚めくりで完璧にプレイすれば、配牌の約80%は解けます。ただし熟練者の実戦勝率は40〜45%。山札の並びをすべて覚えきることが難しいからです。3枚めくりはさらに厳しく、現実的な勝率は10〜20%。配牌の約20%はどう打っても解けない詰みなので、負けがあなたの腕のせいとは限りません。
実戦の一手
ルールを腹落ちさせる最短ルートは、実際の合法手を追うこと。
第3列の一番下に 7♥ が表向きで出ており、第5列の末尾に 6♠ があるとします。
6♠(黒)を 7♥(赤)の上に置けます。場札の条件は「降順かつ色が交互」。6♠ が移動すると、第5列で直下にあった裏向きのカードが自動的に表へ。これがクロンダイクのエンジンです。合法手は常に、組札を進めるか、新しい情報を引き出すかのどちらかに帰着します。
プレイヤーを迷わせる細かいルール
クロンダイクの掲示板で繰り返し議論される4つの質問。確定回答をまとめました。
| ルールに関する質問 | 回答 |
|---|---|
| 組札に置いたカードを場札に戻せますか? | はい。組札から場札へ戻す手は、プレイ中いつでも合法です。事前に見えていなかった連結のために、上に送ったカードを橋として呼び戻したいときに有用です。 |
| 列全体ではなく場札の束の一部を移動できますか? | はい。表向きカードの連続した部分集合(降順・色交互)であれば、合法な置き場へ移動可能。列まるごと動かす必要はありません。 |
| 自動完成はいつ作動しますか? | すべての伏せ札が表になり、組札への直行手だけで完了できる状態になった瞬間です。StillDeckではプロンプトなしでカスケードが走ります。山札が空である必要はなく、ただ「これ以上場札で稼げる手がない」ことが条件です。 |
| 空き列にはどのキングを置けますか? | マーク不問、4枚のキングのいずれでも可。空き列に置けるのはキングだけで、他のランクは(暗黙の束の一部としても)置けません。 |
初心者がよく外す4つの手
次の4つは、どんな高度な戦術よりも多くの勝てる局面を取り逃す原因です。
- エースや2を場札に残してしまう(出たら即、組札へ送る)。
- キングの用意がないのに場札の列を空けてしまう。
- 場札を読まず、反射的に山札から引いてしまう。
- 場札で橋渡しになる中ランクまで、組札へ送り急いでしまう。
クロンダイクの主要バリエーション
クロンダイクは大きな一家。出会う可能性の高い4つがこちらです。
- ラスベガス・クロンダイク — ギャンブル系ルール。1ディール$52の参加料、組札1枚につき$5獲得、$260到達で黒字。
- ダブル・クロンダイク — 2デッキ(104枚)を使い、組札も2組。ルールは同じですが長丁場で、勝率は上がります。
- ジョーカー・クロンダイク — 2枚のジョーカーをワイルドカードとして使える変則ルール。
- Thoughtful Klondike — 最初からすべてのカードを表向きで配る形式。解析研究で使われる基準ルール。
クロンダイクの歴史
クロンダイク・ソリティアが文献に初めて登場したのは1907年、「Seven-Card Klondike」という名前で紹介されました。名前の由来は1897年のクロンダイク・ゴールドラッシュ。金鉱夫たちが退屈しのぎに遊んでいたことから広まりました。世界的な普及は1990年、MicrosoftがWindows 3.0にインターンのウェス・チェリー実装版を同梱したのが起点です。MicrosoftによればSolitaireは長年にわたりWindows上で最も使われたアプリで、以降「ソリティア」と言えばクロンダイクを指すほど浸透しました。
ルールに関するよくある質問
クロンダイク・ソリティアの勝ち方は?
52枚すべてを4つの組札へ、マーク別にエースからキングまで順番に積み上げたら勝ち。最後のキングが着地した瞬間に終局です。
山札が空になったらどうなりますか?
標準ルールでは捨て札が山札に戻され、もう一度めくれます。3枚めくりの得点モードでは1周ごとに-20点。ベガスルールでは従来3周までです。
組札に送ったカードを戻せますか?
厳格なクラシックルールでは戻せません。ただしStillDeckを含む現代のデジタル版では、組札から場札へ戻す操作を許容しています。この柔軟さが、本来解けない配牌を勝ちに変えることもあります。
なぜ空いた列にはキングしか置けないのですか?
場札は高ランクから低ランクへ降順で積むルールなので、新しい列の起点になれるのは最高位のキングだけ。他のカードを起点にすると、降順ルールそのものが崩れます。
同じ色のカードを場札に重ねられますか?
重ねられません。場札は必ず色を交互にします。赤は黒の上、黒は赤の上。初心者が最も頻繁に見落とすルールです。